2011年1月14日 (金)

猫足は行く---久々のDトラネタ

Photo 寒くなっても街を行くバイクの数はあまり減らず、相変わらずD-Tracker乗りの方々も数多く見かけます。皆思い思いにカスタムして楽しそうに...ただ、ちょーっと気になるのが皆のDトラ、本当に思い通りに動いてくれてるのかなーって事。

レーサーDトラ「猫足チューン」をT中さんに譲って暫く経ちますが、とにかく乗り倒してくれています。とにかく楽しいとの事。

このDトラ、FCR以外特別なことは何もしてません....「猫足」チューンを除いて。bleah

あ、ちなみに写真は猫足チューンを1歩進めた「猫足2」チューニングなのであしからず。練習不足でお腹が気になる私が乗ってもこーんなに走っちゃうのですnote

猫足チューンって行っても特別なパーツはなーんにも使ってません。しいていえばフロントフォークオイルを自分で調合したぐらい。あとは全てノーマルでくっついているもののセッティングだけです!happy01

ノーマルでも足周りで触れるところはたくさん有って、その一つ一つがセッティングアイテムです。例えば...

フロントフォークのオイル固さ、油面、突き出し量、圧側ダンパー調整、ステアリングヘッドのグリス、締め付け具合、ハンドル角度、リヤサスのイニシャル荷重、圧側ダンパー、伸び側ダンパー。(それぞれの細かい説明はネットで検索してみてくださいな)などなど...

Dトラッカーはとってもデリケートな車両だと思います。例えば冬に一晩外に置いておいただけでハンドリングが変わってしまったりするんです。sign01

だからDトラに乗っているみなさん、自分のバイクが思い通りに走ってくれているかどうか、よーく感じてみてあげて下さい。

具体的にどの辺を見てあげればよいかは(詳細は企業秘密ですが)おいおい綴って行くとしましょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年7月16日 (金)

D-Trackerエキゾースト(その3)

だいぶ前にテールエンド改良型のDトラッカーエキゾーストの話をしてから、実際の写真をアップするのをすっかり忘れておりました。(*_ _)人ゴメンナサイ 。

今まではロード風のテールエンドにスーパーモタードMoto3クラスのレギュレーションに合わせてカーボンのカバーをかぶせていたのですが、新型ではバフ仕上げのステンレス一体整形にしてグッとスマートな感じになりました。もちろん特徴的な3本テールは今まで通り。94dbを下回りながらも歯切れの良い音、下から上までストレス無く車体を押し出してゆく性能も今まで通りです!

グラフィックなどのモタードグッズを精力的に展開するMoto禅さんのデモ車にも装着。Kei's Racing Garageチームカラーの車両や一緒にMoto3クラスに参戦していたT中さんの車両など、いろいろ写真を載せてみました!

Keis5

D__0453

Td

Keis3

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年5月24日 (月)

たかがスプリング、されどスプリング(その2)

アッという間に一ヶ月が経ってしまいましたが、前回の続き....(^^;)

前回はレースが厳しさを増すと共にKei'sリンクのダートでの固さがネガとして見過ごせなくなってきた為、可変レートスプリングを考えるに至った事をお話しましたが、ではどうしたか?Keis_original2bmp_3

ダート区間で柔らかく、ターマックでは固くなりながらも反力があまり立ち上がらない様、ダート使用領域の浅い部分に折れ点を持った2段レートスプリングを製作しました!実際には折れ点近辺で急にレートが変わるわけではなく、スムースに2段目につながってゆく特性です。

ある程度までのストロークではスプリングが柔らかく、そこからレートが上がって、奥のほうでの反力が今までとほぼ揃う様にしておけば、リンクは変わらないのでストロークの奥で急にサスが固くなることも無く、ダート区間ではサスが柔らかいのでトラクションが稼げる、というわけです。

このスプリングは昨年後半戦の伊那ラウンドから投入、ターマックの操安性はそのまま、ダート区間でマシンを前に進めて行ける様になりました。

製作は知人の取引先にお願いしましたが、完成品の実測データまで添付して頂けたのには感謝、感謝です。このぐらい太いスプリングになると線間密着する前に2段目に移行するので、専門家の知識が無いと私だけでは詳細仕様決められないところでした。本当に有難うございます!

ちなみに、見た目にはシングルレートと全く見分けつきません( ̄ー ̄)ニヤリ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月24日 (土)

たかがスプリング、されどスプリング...

以前リンクのお話をしましたが、今度はそれと組み合わせたスプリングのお話を...

Stock_linkbmp モトクロッサーのリンクの場合、奥の方でどんどん固くなってゆく特性の為、ターマックでどんどん負荷をかけてゆくと途中で動きが止まってしまい、タイヤを押し付けすぎてリヤの跳ねにつながってしまいます。この為ロードレーサーに近い特性のオリジナルリンクを作ってある程度グリップさせながらもスムースにドリフトしてゆける特性にしたのですが、このリンクだと相対的にストロークが浅いところでサスが固めになる傾向があります。(右のグラフにサスの使用領域とリンクの違いを書いて見ました)

この為、さらにラップタイムを詰めてゆこうとするにしたがって、細かいギャップのある固いダートでリヤが細かくはねてトラクションをかけにくいというネガが目立つ様になってきました。この兆候は特にダートがフラットで乾くと固く、さらに抜きどころの少ない菅生での09年第5戦で特に目立つことに。

Keis_originalbmp_2 

とはいってもリンクをいじると又ストロークの奥の方が固くなってターマックでネガが出てしまいます。そこで今度はスプリングに一工夫を入れてダートでのトラクションとターマックでのスムースな動きを両立することにしました。

スプリングを可変レートにする事でストローク奥の反力立ち上がりを少なくキープしたままストロークの浅いところをもっと柔らかくしてトラクションを稼ぐ手です。

さらに詳しいお話は又次回...

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月20日 (土)

たかがリンク、されどリンク(その2)

さて、前回はリンクにまつわるお話で、ちょっとしたロッド変更でも大きく特性がかわるんだよー。というお話をしましたが今回は実戦でのお話。Stock_9

御存知の通りモタードはモトクロス車両をベースにしているんですが、と言うことは当然リンクもモトクロス用。と言うことは当然土の上を飛んだり跳ねたり、を前提に作られている。で、それでターマック路面で、スリックで思い切りトラクションをかけながらドリフトしたりするとどうなるのか...

サスにはダンパーとスプリングがあり、これでいろいろセッティングは出来るんですが、ダンパーはストロークスピードのコントロール、スプリングは荷重のコントロールで特殊なものを除いては反発力の出具合に微妙な味付けをすることは難しいです。で、ストロークと反発力の関係をビミョーに味付けしているのがリンクなわけです。

では、モトクロスのリンクはどうかというと、ロード用と比べて奥の方でグーッと硬くなってゆく特性です。コレでターマック上でトラクションをかけてゆくと...実は途中でサスの動きが止まってしまい、荷重がまともにタイヤに入ってしまってドリフトが止まってしまったり、ホイール、タイヤ、スイングアームに無理がかかってタイヤが跳ねだしたり、といういたずらが出たりします。もちろん乗り方にもよるんですけど。Rg3_8

一番上が05CRF250のノーマルリンクを測定したストロークvs.後輪換算スプリングレートのデータです。CRFには特性を穏やかにするリンクが社外品で販売されているそのデータを取ってみたのがその下。同じ数字で横線が引かれているので、下の方が変化が少ないのがわかるでしょうか。

これでだいぶ穏やかな特性になってきたので暫くこれでやっていましたが、さらにペースを上げようとするとやはり又跳ねが出てきてしまう...それなら作ってしまえ、と作ったのがその下のデータ。コレを作るにあたっては過去のロードレースマシンのリンク比データーを参考にしながら、その立ち上がり具合をターマックでのストローク領域に割り振る形にしました。

これは立ち上がり具合が非常に穏やかで、グラフを書くとソフト上で縦軸の線引きが変わってしまうので自分で上の二つと同じ数値のところに線が来るように黒で軸を書き直しました。こうやって比較してみると、ノーマルは横線を4本またぎながら後輪換算スプリングレートがあがっているのが社外リンクで3本をまたぐ程度。オリジナルでは2本をまたぐ程度にまで立ち上がりが穏やかになっているのがわかると思います。Keis2_11

これでスライドしながら進入~クリップ~立ち上がりのつながりがかなりスムースになりました。ちなみにこの曲線、車重や乗り方、路面の荒れ具合でも相性のいいリンク特性が変わってくるので、なかなか手ごわい相手です。

いやホント、たかがリンク、されどリンクです。で、コレだけですまないのがモタード。さらにペースを上げてきてダート区間でのペースアップも狙っていったところ、ビミョーな、けど見過ごせないネガが第5戦菅生あたりで目立ちはじめました。こいつをピンポイントで合わせようとするとリンクだけじゃ難しいな...ということでここからリヤのスプリングを設計してゆくことになるわけです。

で、スプリングの話はまた次回。


Dsc01287

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月10日 (水)

たかがリンク、されどリンク...

普通のライダーは普段あまり気にすることも無いサスペンションリンク。車高を落としたい時にショートリンクを考えてみたりするぐらいでしょうか。

しかーし!このリンクというやつ、オートバイの乗り味や安定性に非常に重要な役割をしているのです。たとえば、「リンク長さを変えたらなんか腰砕けになるなー」なんて話聞いたことありません?

では、ちょっと検証してみましょう。

Dsc01319

まずはとあるノーマルのリンク寸法をリンク比計算ソフトに入力したものです。横軸はホイールのストローク、縦軸は後輪に換算したスプリングレートです。リヤホイールが動き出してからやや硬くなり、

Dsc01321_2

少し柔らかくなってからグッと硬くなっているのがわかります。では次に、左はこのリンクでリンクロッドの長さを短くし、リヤの車高を20mm落とした場合。あーららら。最初は硬くなるもののどんどん柔らかくなって腰砕けになってしまいます(^-^;

ほんのちょっとした変更でも、こんなに大きく変わってしまうんですから、たかがリンク、されどリンクですよね。

次回はモトクロス用リンクと、モタード用に作り直したリンクの比較、さらにダートの走破性を上げる為にこのリンクと組み合わせたダブルレートスプリングのお話などを。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月30日 (水)

ジオメトリーってビミョーです。

いきなりこのタイトル、ピンと来る人来ない人、色々かと思います。

オートバイをいじり始めて幾年月、最初にジオメトリーに着目するきっかけを与えてくれたのは15年以上前、かの和歌山利宏氏の著書だったのですが、それから各々の時代の乗り方、タイヤ、フレーム、ダンパーの進歩に合わせジオメトリーも日々変わっております。

マシンの足回りチューニングを始めるにあたってはまず基本車両のアライメントとジオメトリーをチェックし、今に至るまでのジオメトリー変遷の経緯などを頭に置きながら、ベース車両のフレームやタイヤなどを考慮にいれつつ「ではどういう味付けで行こうか?」を考え、それをベースに車体ジオメトリーを決定してゆくわけです。

モタードではオフロード車に17"ホイールをつける為、どうしてもキャスター、トレールのバランスがうまく取れないのが泣き所で、過去Moto3クラスのD-Trackerでは三つ又を作ってキャスター、トレールのバランスを取ることなどもトライしていました。Xtrig

CRF250ではワンオフで三つ又を作るとどうしても高くなってしまう為、市販品で一番狙いに近い物を選んで使用していたのですが、今年は出ました!Xtrigです。 これなら狙いのトレールに持って行けます。で、先にも書いた通り今シーズンはこれを装着して臨んだのですが、これのポテンシャルをフルに引き出す為にさらにスイングアームを短縮したり、前後車高バランスを変えたり、又コースによってオフセット値を変えたりと、様々なモディファイを行う事となりました。

なかでもビミョーだったのがオフセット。Xtrigは中のステムを180度回すことで2mmの幅でオフセット変更できるのですが、コースのレイアウトやギャップの鋭さでこの2mmが大きな意味を持ってきます。たとえばタイトコーナーでスピードを乗せて突っ込みながらスロットルで小さく回りたい時などはオフセットを小さめにしてフロントの巻き込みを押さえながら荷重を乗せる方向が相性がいいんですが、これがうねりのある高速コーナーやダートが高速で鋭いギャップのあるコースなどだとフロントが路面に反応しすぎて振られやキックバックになってしまうので、そ-ゆー時はオフセットを長めにしてフロントの反Dsc01293応を少しぼかしてやると振れが収まりやすいとか......たかが2mm、されど2mmです。

<-ぱっと見特別な事は何もしていない様ですがレースごとにビミョーにジオメトリーが変わってます(^^;)

さらに、このオフセットというやつ、RD400レーサーの時にも可変式を作って実験したんですが、前後のタイヤサイズによってもおいしい長さが変わってくるんですね。

前出の和歌山氏に自分のマシンをテストして頂いていた頃、この辺の実験をしながら、昔ホンダNSR250が出た頃、ヤマハからの乗り換え組がその乗り味の違いにとまどったという話を思い出し、またその理由に気づいて妙に納得したのを覚えています。

ジオメトリーって、ビミョーです。

続きを読む "ジオメトリーってビミョーです。"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年12月27日 (日)

再びMOTO1のお話---第二戦琵琶湖

今回もMOTO1のお話。今回は第二戦琵琶湖です。

第一戦美浜で今ひとつタイトコーナーの回り込みが良くなかったので、今回は少し思い切ったモディファイとサスの比較テストを。

今年のサスは08モデルのものをベースにモタード向けにモディファイし、ダートでフロントを上げ易いようにフロントにダブルレートのスプリングを組んだんですが、シーズン前のテストが天候にめぐまれずこれと昨年モデルの比較をする時間が取れなかったのでここでテスト。

今年の物と比べると去年の物は前後共伸び始めが速く、その後ダンピングが効いて余分な動きを止めてくれるので切り返しは楽。ただリヤは今年の物の方が動きが軽く、トラクションのかかり方も素直なのでフロントは去年仕様、リヤは今年仕様で、レース後にテスト結果をベースに前後共今年仕様の物をさらにモディファイする事にしました。

Biwako0002 まずはハンドル高さを上げ、シートを低くしてライディングポジションを維持しながらリヤを上げて前下がりのディメンジョンに変更。さらにスイングアームの角度も多めにしてスロットルONでマシンの中心を軸にフロントから回り込む特性に。

Dsc01290 ただ、このままだとフロントを押してしまうのでホイールベースも短くしました。で、難しい加工をしなくてもホイールベース短縮が可能になるのがこのチェーンプラー。スライダーの後ろのコの字のやつです。

調整用ボルトが前に入らないのでアクスルシャフトを思い切り前に持って行く事が出来ます。これでチェーン1コマ分はホイールを前に持ってゆく事が出来ました。

ロードマシンの一般的なホイールベースと比較してモタードマシンはスイングアームが長く、ホイールベースが非常に長いので特に狭いコーナーの多いコースではホイールベース短縮はトライの価値アリ、だと思います。

決勝はスタートで集団にのみ込まれて前をふさがれてしまう形となり、残念ながら表彰台は逃してしまったものの、手堅くポイントゲット、又次戦に向けてのデータも積み重ねる事が出来ました。

その他にも特にフロントでジオメトリーのモディファイはしておりますが、それは又後ほどということで。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年12月 5日 (土)

今シーズンを振り返って...

Dsc01286_2 本当はシーズン途中で毎回レポート書きたかったけど色々な事に追い回され...というわけでここから少しづつシーズンを振り返ってみましょう。

今シーズンは昨年までのモディファイ内容を引き継ぎながらさらにいろいろなトライをしてまいりました。

方向性としては走ってきたスピードを使って曲がる!の一言。

やっぱり走ってきた勢いで向きを変えて、パワーは出来るだけスライドに使わず加速に使うのが効率が良いかと(^^)

で、第1戦美浜は去年からフロントのオフセットをさらに引き、フロントに荷重をかけながらの回り込みをさらに良くする方向に。さらに!今年はカーボンホイールをスポンサーして頂きバネ下なども軽く、剛性も上がりかなりイイ感じ?なスタートでした。(あ、写真にはついてませんね...(^^;) )もちろんカッコ良さも忘れません。デザインセンスは抜群のたがーさん、外装も一新でさらにカッコ良くなりました!

で、第1戦美浜。以前書いた通り3位入賞を果たしたのですが、フロント周りの安定感がグッと増したものの、ハンドルが切れない分タイトターンでの回り込みがビミョーに遅れるというネガが。そこでさらなる改善をいれ第2戦びわ湖に備えることに。 改善内容はまた次回に。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月16日 (月)

2009シーズン無事終了-ランキング過去最高位!!

あっという間に今シーズンも終了です。

いろいろありましたが...とりあえずガンバリマシタCrf0904

ライダーのたがーさん、お疲れ様でした。なかなか至らぬところもありましたがお許しください...何はともあれ過去最高位

ランキング3位!(^^)/~

今シーズンは今までのマシンの方向をさらに煮詰めながらかなり様々なモディファイを繰り返してマシンを煮詰めた結果、マシンの性能向上もかなり見られたのではと思っております。

詳しい話は次回以降に...請うご期待!!

| | コメント (2) | トラックバック (0)