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2016年10月21日 (金)

「一度に一箇所」って良く言われるけど?

オートバイに乗って出かけると、出先で他のライダーの方とサス談義になる事があります。で、思うのが結構サスで悩んでいる人って多いのかな。と言う事。
中には周りの方からいろいろアドバイス受けているうちにかえって悩んでしまっている人も...

と言う事で、これからぽつぽつと今まで自分が経験したり考えたりしたサスの事などを書いてみようかと...

 

まず最初は「一度に一箇所」の話。

 

「一度に一箇所」。セッティングのセオリーとして今でも聞く事があります。

 

でも、「一度に一箇所」ってどういうこと?

 

「イニシャルを変えるならイニシャルだけ」低速、高速のダンパーアジャスターがあるサスならいじるときはまずどちらか片方だけ」

 

なるほど...でも、それって本当に「一箇所」だけかわるんでしたっけ?

 

例えばフロントのイニシャルを締め込んだ場合に変わるもの。

 

1G位置を基準にしたときの伸び側ストローク
1G位置を基準にした時のストローク - 反力特性
1G荷重時で見た時の
 フロント高さ
 フロント荷重
 重心高さ

 スイングアーム角度

 

これって触ったところ、やった事は一度に一箇所ですけど、車体側で変わった要素は一つじゃないですよね?

 

では、例えば車体側で変わる要素を出来るだけ少なくする為には?

 

例えば「イニシャルを2mm締め込み、突き出しを2mm増やした」だと?

 

1G位置を基準にしたときの伸び側ストローク
1G位置を基準にした時のストローク - 反力特性
1G荷重時で見た時のフロント高さ=イニシャルで+2mm、突き出しで-2mmと考えれば+/-0。
フロント高さが変わらなければ1Gではそれ以外も変化無し。

 

と言う事で触る場所は2箇所になりますが、かなり変わる要素を減らせますね。

たとえば、「フロントの油面を変えてストローク、反力特性だけを変えたいけど時間が無い!」と言う場合は私は良くこの方法を使います。

 

圧側ダンパー調整でも、

 

低速、高速の1箇所だけだと減衰力特性(減衰曲線)が変わる
低速、高速を調度良いバランスで変えれば特性は変えず減衰曲線全体を動かす事が出来る

 

となって曲線の形を変えず上下に動かしたいだけの場合は両方のアジャスターを触る事になります。

 

ダンパーの伸び、圧調整もまたしかり。

 

圧行程でダンパーオイルが伸び側アジャスターの中を通る物も多い為、伸び側だけを変えたつもりが両方変わっている事も。
この時も伸びだけ変えたいなら圧側も触って圧ダンピングが変わらない様にする必要があります。

つまり...車体に関する要素を1つだけ変えたい場合は触る場所は1箇所とは限らないと言う事。

一度に1箇所...セオリーでは有りますが、1箇所の「何を」変えるのか?を良く見極める事が大切だと思います。

 

 

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