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2011年6月12日 (日)

猫足、ところにより新トライ(その3)

えーまずは家を出てストリートを軽く流しながら具合を見ます。

測定データから考えていた程にはフロント周りの怖さは感じないのですが、車体を左右に振るとリヤを中心にステアリングヘッドが振り子のように振れながらハンドルが切れる感触が。リヤが低くステアリングヘッドの位置が高い時に起こりがちな現象です。又、ステアリングが切れてマシンが傾く時に一瞬重さが出るのはおそらくフロントタイヤがねばる為でしょう。

どういう味付けにするか考えながら車体を左右に振ったりフロントブレーキを強くかけたりして挙動を見ます。フロントブレーキをかけたときにフロントフォークが粘って一瞬接地感が抜けそうになるのはフロントの圧ダンピングが若干強すぎるためでしょう。フルブレーキでノーズダイブに不安を感じる時、よくイニシャルをかけてフロントを突っ張らす人がいますがこれは逆効果、圧ダンピングでゆっくり沈ませてやるのは効果的ですが、効かせすぎるとノーズダイブの途中で接地感が抜けたりリーンの時にリヤの動きが遅れたりします。

次に峠に向かう為高速に乗って動きをチェック。不安感や怖さはありませんが予想通りレーンチェンジでステアリングヘッドが寝た後、ワンテンポ遅れてリヤが動き始めます。ここでダンパー調整をしたいのですが、まずはありのままの状態で峠でのチェックをしたいのでじっと我慢。峠に向かいます。

やっと峠に着き、コーナーを走り始めます。やはり極端に不安に感じるようなところは有りませんが、全体にタイヤからのフィードバックが固く、ブレーキングからコーナーに向けてリーンしてゆくときの動きがスムースにつながりません。又、時々急にフロントの接地感が消えてゾッとする事が...これはおそらくステアリングヘッドの高さ、圧減衰、タイヤ空気圧の複合要因でしょう。

オーナーの方はコースでハングオンで走られる事が多いとの事だったのでハングオンも試みてみますが、ブレーキからフロントの回りこみにかけての動きが緩慢でこの様な小さいコーナーの続く峠ではハングオンはできません。やはりステアリングヘッドが高すぎるのは間違い無いようです。又、リヤも低く上手くリヤに荷重をかけられない感じです。

一通り走った後でセッティング開始。まずはタイヤ空気圧から。オーナーが通常フロント2.0、リヤ2.25にしているというので、走行後温間のエア圧を測り、そこから自分の過去のデータや知人のレース時のデータを元にフロント0.3、リヤ0.35落としてトライ。

タイヤのフィードバックから固さが消え、しなやかさが出てきました。

次にダンパーの見直し。峠に来る途中で考えた通りフロントの圧ダンピングを抜き、リヤに荷重が腰砕けにならない様リヤの圧ダンピングを締めこみます。

これでダンパーの動きはだいぶ前後のバランスが取れてきました。

次はいよいよ車体の前後バランスと車高の調整です。(その4につづく)

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コメント

以前、D-trackerで1度だけショップへお邪魔させて頂いて、猫足仕様のD-trackerへ試乗させて頂いたものです。

うちのトラは、前だけ社外のサスへ交換し、年月と共にリアが経たり車高が下がりがちなんで、参考にさせて頂こうと読みいってました。

その4楽しみにしてます!

投稿: にこたま | 2011年6月14日 (火) 12時45分

にこたまさん>
御無沙汰しております。Dトラは何故か皆フロントが高く、リヤが低いまま乗っている方が多んですよね。
猫足チューンは付いているものを100%活用してチューンする=他のチューニングメニューと違ってセッティングノウハウが全てといったところがあるのであまり具体的な数値は出せませんが、このDとらは前後スプリングが変えてあるという特殊な条件という事もあってこちらもいろいろ勉強させていただきました。「その4」をお楽しみに!

投稿: Kei | 2011年6月14日 (火) 22時38分

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