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2011年6月18日 (土)

猫足、ところにより新トライ(その4)

さて、前回まででダンパーのバランスを見直し、ここからは前後バランスの見直しです。ただ、ここで気をつけなければならないのはダンパーの前後バランスがずれていれば車体の動的な前後バランスはずれてしまうし、逆もまたしかり。という事です。ただ、まずはダンパーの前後バランスを見てから車体に取り掛かったほうがわかり易いとは思います。

細かい数値は割愛しますが、まずは標準猫足セッティングの数値を参考にステアリングヘッドの高さを変えながら車体が恐怖感無くクイックに回り込む位置を少しづつ探します。そうしたら...

キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━!!!!

コーナーの奥まで突っ込み、ブレーキを残したままコーナー出口に顔を向けると、ステアリングヘッドが鋭くインに回り込んでゆきます。フロイントのスプリングを固めてある為かブレーキング時に必要以上にフロントが入らないのも安心感を与えてくれます。1G沈下量が少なかったので思ったよりフロントの高さに悩むかな?と思いましたが予想以上に素直な挙動を示してくれました。

フロント高さが決まったら次はリヤ。最初は少し大きめにリヤを上げて様子を見ますが今ひとつ後ろの倒れこみが遅れる感じがあるので元に戻して再確認。前乗りでハングオン風の乗り方ならこれが良いのですがモタード風の乗り方をするとリヤにうまく荷重が乗らずリヤから上手く回りこめません。そこでモタード風の乗り方にあわせリヤを上げてゆき、その状態で今度はシートの後ろに乗りながらハングオンで乗ってみると...

☆(*^o^)乂(^-^*)☆ ヤッタネ!!

フロントをしっかり安定させたままリヤから旋回させて行くことが出来ます。その後も少しづつリヤのイニシャルを変えながら一番良い位置を探ります。と、今度はリヤに荷重を乗せてゆける様になったのでリヤに若干腰砕け傾向が。リヤの圧減衰はほぼ一杯なのでここは裏技、伸び減衰をわずかに締めてそれの圧側への影響を上手く使ってクリヤ。オートバイの事に神経を使わず楽しく走りに集中できるレベルまで車体が煮詰まった時点で帰途につきます。

帰りの高速もただ漫然とは走りません。峠では判断しにくい、ノーブレーキからのリーン時の前後ダンパースピードのバランスなどが細かくチェックできるからです。

ある一定のスピードで走りながらレーンチェンジをするとほんのわずかにリヤの動きが遅れるのが気になります。リヤの圧側はほぼ一杯に締まっているのでここはフロントの圧減衰をほんのわずかに抜いてフロントの反応をほんのちょっと早めてやって対応。これでよじれる様な感じもなく前後が同じタイミングで行きたい方向に寝ていってくれる様になりました。

最後に少しペースを上げ、不安な振れにつながるような兆候が無いか確認。OK!

翌週、梅雨の合間を縫ってあらためてステアリングヘッドの締め具合を確認。ステアリング周りを分解してしっかりとグリスアップ。最後にステアリングヘッドの締め具合を調整していつも確認に使うガレージの周りのコーナー何箇所かを走って最終確認OK! 猫足新トライは完成と相成りました。

それにしてもダブルレートスプリングは奥が深いです。単純に1G沈下量だけ見ればフロント少なすぎ、リヤ入りすぎ、なのですがフロントは上手くブレーキを残していけばしっかりとした接地感を持って回り込んでくれますし、リヤも結構1Gが大きい状態でも入りすぎる事無くしっかりと踏ん張ってくれます。

また一つ勉強させられた猫足新トライでした。

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2011年6月12日 (日)

猫足、ところにより新トライ(その3)

えーまずは家を出てストリートを軽く流しながら具合を見ます。

測定データから考えていた程にはフロント周りの怖さは感じないのですが、車体を左右に振るとリヤを中心にステアリングヘッドが振り子のように振れながらハンドルが切れる感触が。リヤが低くステアリングヘッドの位置が高い時に起こりがちな現象です。又、ステアリングが切れてマシンが傾く時に一瞬重さが出るのはおそらくフロントタイヤがねばる為でしょう。

どういう味付けにするか考えながら車体を左右に振ったりフロントブレーキを強くかけたりして挙動を見ます。フロントブレーキをかけたときにフロントフォークが粘って一瞬接地感が抜けそうになるのはフロントの圧ダンピングが若干強すぎるためでしょう。フルブレーキでノーズダイブに不安を感じる時、よくイニシャルをかけてフロントを突っ張らす人がいますがこれは逆効果、圧ダンピングでゆっくり沈ませてやるのは効果的ですが、効かせすぎるとノーズダイブの途中で接地感が抜けたりリーンの時にリヤの動きが遅れたりします。

次に峠に向かう為高速に乗って動きをチェック。不安感や怖さはありませんが予想通りレーンチェンジでステアリングヘッドが寝た後、ワンテンポ遅れてリヤが動き始めます。ここでダンパー調整をしたいのですが、まずはありのままの状態で峠でのチェックをしたいのでじっと我慢。峠に向かいます。

やっと峠に着き、コーナーを走り始めます。やはり極端に不安に感じるようなところは有りませんが、全体にタイヤからのフィードバックが固く、ブレーキングからコーナーに向けてリーンしてゆくときの動きがスムースにつながりません。又、時々急にフロントの接地感が消えてゾッとする事が...これはおそらくステアリングヘッドの高さ、圧減衰、タイヤ空気圧の複合要因でしょう。

オーナーの方はコースでハングオンで走られる事が多いとの事だったのでハングオンも試みてみますが、ブレーキからフロントの回りこみにかけての動きが緩慢でこの様な小さいコーナーの続く峠ではハングオンはできません。やはりステアリングヘッドが高すぎるのは間違い無いようです。又、リヤも低く上手くリヤに荷重をかけられない感じです。

一通り走った後でセッティング開始。まずはタイヤ空気圧から。オーナーが通常フロント2.0、リヤ2.25にしているというので、走行後温間のエア圧を測り、そこから自分の過去のデータや知人のレース時のデータを元にフロント0.3、リヤ0.35落としてトライ。

タイヤのフィードバックから固さが消え、しなやかさが出てきました。

次にダンパーの見直し。峠に来る途中で考えた通りフロントの圧ダンピングを抜き、リヤに荷重が腰砕けにならない様リヤの圧ダンピングを締めこみます。

これでダンパーの動きはだいぶ前後のバランスが取れてきました。

次はいよいよ車体の前後バランスと車高の調整です。(その4につづく)

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2011年6月 6日 (月)

猫足、ところにより新トライ(その2)

さてさて、マシンを受け取ったと思ったらいきなりの梅雨入り!(T^T)暫くセッティング作業はおあずけか?と思っていたら思いがけず週末は良い天気。

早速Dトラ君のデータ取りから取り掛かりました。

とはいえ、フロント、リヤ共にダブルレートスプリングに変えてあるこのマシン、静的なデータ取りだけでは素性はつかめません...┐( ̄ヘ ̄)┌ まぁ、とはいえまずは静的なデータをおさえておくのは第一歩。まず乗車1Gから取ってみると...

フロントが沈みません!んで、そのわりに かなりリヤが沈みます!

それに加え、タイヤのエア圧はかなり高めの設定。加えてフロントバイアス、リヤラジアル。どうもデータからは乗り味のイメージがつかめないので百聞は一見にしかず、といつもDトラセッティングの最終確認に使っている峠に持ち込んで実際に乗ってみる事にしました。

オーナーの方が影響を見る為に締めこんだというリヤの伸びダンパーはさすがに固すぎるのでこれは手で押した感じで大体良いところにあわせて出発する事に。

で、その乗り味は...不思議な感じ。具体的なフィーリングは又次回詳しくという事で。

で...セッティングに夢中になって写真を撮るのを完璧に忘れました(T^T)

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