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2010年3月 6日 (土)

も少し横にそれて...1冊の本

今日はスプリングの事を書こうと思っていたらついつい足元にあったこの文庫本に目がとまり...

若松義人氏著 「トヨタの上司は現場で何を伝えているのか」。著者は元トヨタ社員で現在は独立してコンサルティングなどにあたっておられる方の様です。別に自分がトヨタファンだから買ったというわけでもないのですが...

こういった本は「工場の生産改善の指導書では」と思われがちですが、この本はちょっと毛色が違い、モノをどういう角度から見、どういう考え方で無駄を無くし、より良い仕事をしてゆくかの「考え方」について書かれています。読んでみると工場だけでなく、レースをしてゆくうえでもいろいろ参考になる部分があるのです。

曰く、

「2割差では追いつかれる」(1度の効果に満足して立ち止まらない為に。) 「先入観にとらわれるな」 「目的と手段を混同しない」 「失敗の記録をつけておけ」 「言い訳をする頭で実行することを考えよ」 等々...耳の痛い言葉です(;´▽`A``

かくいう私も社会人デビューは某社のIE(インダストリアルエンジニアリング)工場改善要員としてでした。そこでいかに「ムリ、ムラ、ムダ」を無くし、品質を改善するか、といった仕事をしていたのですが、その考え方が意外とその後のメカニック仕事に役に立ちました。ベテランの方から見れば「当たり前」と思われたり、「エーッ、あの手の遅いKeiが~?」と思われたりするかも知れませんがマァ、そこは大目に見てください。

たとえば工具の持ち替えロスを無くす為の工具箱内の工具の向き、1個でも無いとわかるような配置、見ただけでサイズがわかる様な工具のマーキング、又、ソケットなどは通常のものだとホルダーから外すのも、又ホルダーがちょっとずれたりすると戻すのも左手を添えることになりタイムロスになるのでちょっと違うタイプを使ったり、あと、体の動作が最小限になる様にマシンと工具の位置関係を考えたり。それと、これは時間と予備部品が限られたプライベーターだから、との前提ですが予想外の破損で生じるイレギュラーなタイムロスや点検の時間増を避けて、多少の重量増は覚悟のうえで要所に軽合金ボルトを使用しないのもこの頃の考え方が頭にあるからかもしれません。(今は強度に優れたチタン合金ボルトもいろいろありますが、そこは予算の問題で...(^-^; )

マシンを作る際も工具の持ち替えや体勢の入れ替えを最小限にする様ボルトサイズや向きを統一したり、整備にコツがいらない様なレイアウトを工夫したり。部品を作るのに破損モードを頭に置く様になったのもIEの一環でQC(品質管理)関連の問題を担当した時の経験が影響しているかも。

セッティングの時の要素の切り分けなんかもQC手法の中にある要因分析やFTA(問題に対して考えられる原因を「なぜ、なぜを繰り返してツリーの様に切り分けてゆく方法)の考え方が役立ってるかもしれませんね。

ちょっと本の話からそれましたが、時にはこういう本に目を通してみるとマシン作りやセッティング、整備方法に思わぬヒントを与えてくれるかもしれません。

Dsc01326

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