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2010年3月 1日 (月)

ちょいと横にそれて-リコール問題

ここのところすごいですね。T社のリコール問題。アクセルペダルに始まってブレーキの効きの問題まで。

ニュースでは「品質神話の崩壊!」みたいなノリで連日の報道...でも、ちょっと待って。

「品質」って何でしょう?...これはより良い設計をして品質を保証する「設計品質」と、設計通りの物をばらつき無く確実に作ってゆく「製造品質」があります。

さらに設計について言うと、機能を満たす為の「機能設計」、壊れない為の「強度耐久」、壊れても危険な事にならない様な「破損モード」の解析、さらに、コレは機能設計の一部になると思いますが、出来たものをより快適にする為の調整「チューニング」と言ったものがあると思うのですが、なんか昨今の報道はこの辺の区別がはっきりしていない様な。

たとえばアクスルペダルの問題、この前テレビの特集番組を見ていたら何故かフロアマットを2枚重ねて、これがアクスルに引っかかった事例もあるようで。コレは「破損モード解析」の一部、つまりこんな使い方がされた時の最悪ケースが考慮されていたか」と言う問題で単純に全部ひっくるめて「品質」で片付けられない気がするんですよね。

あと、ブレーキの効きが悪い問題...最初は「効きが悪い気がする」と言う苦情、と言っていたのがいつの間にか「効かなくなる苦情」といった報道になってました。この二つは「不快感」というファインチューニング領域の問題と「機能喪失」という機能設計の部分の問題で、全く違う二つの問題です。この辺はきっちりと切り分けをして、事実を報道して欲しいですね。

あと、これは又聞きですが、「雪道で通常のタイヤを履いてブレーキを踏んだら効かなかった」という苦情もあったとか??

ABSはブレーキ踏んで滑ったら滑らない様にブレーキを緩める装置です!(`◇´*)

それとあまり報道されていないようですが、アメリカの聴聞会にまで呼ばれているT社のアクセルペダルを作っていたのはアメリカの部品メーカーだとか?T社だけやり玉に上げていたのでは問題は解決しない気が...

系列を基本としてきた日本の部品メーカーと違って、欧米のメーカーは自分たちの持っている製品ラインナップから顧客の要望にあったものを提供する傾向があり、メーカーと対等の関係を求める傾向があります。さらに言うなら、欧米は歴史の中で経験ベースで製品を煮詰めてきたので、日本のメーカーが安全性に対して細かいデータを求めても「今までこれで大丈夫だったから大丈夫だ!」と突っぱねる事も。(もちろん欧米メーカーの歴史と経験値に基づいた発想と設計にはすばらしいものがあり、これを否定するものでは有りませんが。)

と、言うことで、今回の様なケースでは、もっと部品メーカーも前面に出てきてT社と連携して事態収拾につとめて欲しいな、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

なにはともあれ、早く正確な事実関係が明らかになることと、過剰な報道でユーザーが過剰な不安を持つ事が無い様祈るばかりです。

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コメント

このニュースは報道の最初だけみて「日本特有のヒステリックな叫びと、アメリカのあのノリ」で消化して無視しちゃってます・・・
極端すぎますよね。

投稿: たがー | 2010年3月11日 (木) 10時57分

ホント、この手の報道は一度始まると全てを大げさに扱う傾向がある気がしますね。
とはいえ、これはどこのメーカーにも起こりうることなので、十分に注意を払ってモノ作りをしてゆきたいと思います。

投稿: Kei | 2010年3月15日 (月) 01時11分

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